ANA Tokyo to NYC

渡米前に語学力は必要?


29歳でニューヨークに語学留学する前の私の語学力といえば

日本にいる外国人の会話が30%くらい理解できる。一応雰囲気で会話はできる。

レベルでした。

TOEICでいうと渡米前は756点くらいの点数でした。

また、渡米の2年前くらいから、オンライン英会話のQQ Englishを始め、ほぼ毎日仕事が終わった夜中に会話の練習をしていました。

休日は、英語の話せる日本人の友達や英語教師をしているイギリス人の友人たちと遊んだりもしていたため

英語で会話をすることはそこまで抵抗はなく、英語圏に行ったら普通に喋れるようになるだろうくらいに思ってました。

が、その考えは甘かったことを渡米後に思い知ります。


コーヒーショップで撃沈


ニューヨークに着いて、初めてコーヒーショップでコーヒーを注文。

注文は通ったのですが、その後に店員から聞かれる質問が全く聞き取れませんでした。

数ヶ月経って、

“Would you like room for milk?”

と聞かれているのに気づきました。

またコーヒー店だけでなく、インターナショナルの生徒で溢れる語学学校でも、もちろん授業はすべて英語です。

ホワイトボードに書いている内容やテキストの内容から察して、先生が何を説明しているかかろうじて推測はできるものの、

“Is everything clear? Do you have any questions?”

などと授業の最後に聞かれても、そもそも先生の言っていることが4-5割くらいしか聞き取れていないので質問も出てこないような状態でした。


英語が話せているという勘違い


そもそも、私のその頃の一番の勘違いは

こちらが一方的に話す=相手が言いたいことを汲み取って答えてくれる

状態を英語ができていると思っていたことです。

相手がネイティブかそれ相当の英語力の持ち主の場合、大体こちらが無茶苦茶な英語で話しても

これってこういうこと?

と聞き返して確認してくれたり、優しい人だと意図を汲んで、こちらに合わせて会話をしてくれます。

なので、会話がかろうじてできていることもあったのですが

相手の語学力と理解力にとても依存しており

相手が言ったことは、その人の話し方やスピード、馴染みのあるテーマかどうかによって、基本3-8割くらいのムラのある確率でしか聞き取れていませんでした。

そんなもので、渡米後〜2年の間はそもそも「英語が使える」ような状態では全くなかったのは事実です。

英語で本は読むが、決まりきったフレーズしか話せない、なんちゃって海外かぶれの女でした。

相手が言っていることを正確に聞き取った上で、反応し、かつこちらの意見も言うという

当たり前の、英語での双方向のコミュニケーションがとれるようになったのは

実を言うと、それから5年以上経って日本で本格的に英語環境で仕事をするようになってから。

最近のことです。

おそらく、人とのコミュニケーションがそもそも得意な人、誰にでも臆さず話す人は、私より全然早いスピードで、ネイティブとも互角に英語を喋れるようになるかと思います。

私はそうではなかったので、本当に時間がかかりました…。

今でももちろん流暢には程遠い英語力ですが、2015年から7年経った2023年現在、IELTSで7.0を取ることができたので、亀のようなスロースピードでも、30代後半でも着実にやっていけば英語は上達はすることは証明できたかと思います。。

そんな聞き取りが一番苦手だった私が、コロナ禍の2021年に発音矯正に力を入れ始めたことで、ようやくそんな状態を克服できたのですが

その勉強法はまた別の記事に詳しく書きたいと思います。

投稿者 enoki93

1986年生まれ。語学留学先のニューヨークでインドにハマった稀な人。NYでのマイ定番は、フラッシングの中華と、屋台ケバブ、28丁目付近のインド料理屋。

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